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新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi

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ここまでいくと、勘違いではなく、明らかに意図的な創作なのだと理解せざるをえない。
by nitta_hitoshi | 2013-02-11 22:39 | 英訳原文
この指摘に対して、彼は[新田教授は]サントナー氏が展開した議論そのものにも背を向ける」と反論し、「サントナーはヨーロッパの戦後の戦争博物館、慰霊施設を調査し、そうした施設による戦争の語りについて刺激的な論考を書いた。結論的には、戦争の語り方は敗北、占領などのトラウマと密接に繋がるものだというのである」(『神道フォーラム』同号同頁)と繰り返した。
by nitta_hitoshi | 2013-02-10 23:08 | 英訳原文
 その上、私が『神道フォーラム』紙上で、はじめてこの間違いを指摘した時には、それを否定した。
「ウィキペディアによれば、エリック・サントナーはアメリカ人学者で、シカゴ大学ドイツ研究学部で近代ドイツ研究を担当する教授である。彼の著作は文学、精神分析、宗教、哲学にわたり、ドイツの詩、戦後ドイツ、ホロコーストを扱っている。著者が言及し、引用もしている「History beyond the pleasure principleという題の論文を書いているのは事実だが、この論文を載せている論文集の副題が『Nazism and “the Final Solution”』であることからも推測できるように、その主題は「ホロコースト以後におけるドイツの国家的・文化的アイデンティティ形成の取り組みとジレンマ」(原書p145)であり、フランスの博物館への言及はまったくない。」(通巻四三号七頁、平成24年1月15日)
by nitta_hitoshi | 2013-02-09 23:44 | 英訳原文
 ブリーン教授がサントナー氏の論文に言及するのは、私が知る限りでも、『儀礼と権力』で4度目である。平成一八年九月の「靖国ー記憶の形成と喪失」(『世界』七五六号)。平成一九年の「Yasukuni and the Loss of Historical Memory」(『Yasukuni; the war dead and the Struggle for Japan’s Past 』Hurst)。平成一九年から二三年の間に書かれたと思われる「太平洋のトラウマ:靖国神社による戦争語りのフェティシズム」(オンライン上に東健太郎氏の訳あり)。自らが依拠する主要論文の内容が間違っているなどということは一度でも考えられないことだが、それが四度、五年間にわたって続けられてきた。
by nitta_hitoshi | 2013-02-08 23:02 | 英訳原文
この質問に対するサントナー氏の答えは次のようなものだった。

平成24年2月6日午後1時56分19秒

 お手紙ありがとう。私はフランス人ではありません! ニューヨーク生まれのアメリカ人です。いまだかつてフランスの博物館について書いたことはありません。不思議です!!!
by nitta_hitoshi | 2013-02-07 23:29 | 英訳原文
2、あなたはフランスの博物館について書いていますか。

 あなたの論文「快楽原則を超える歴史―トラウマ表現の考察」の主題は、ナチスのホロコーストであって、フランスの博物館ではありませんよね。(中略) 私があなたに質問したいのは、あなたがフランスの博物館についてしばしば執筆しているかどうかということです。あなたの論文のいくつかはインターネットで読むことができます。それを私は読みましたが、しかし、フランスの博物館についての論文は見つけられませんでした、。

 私がこの質問をしているのは、少し不思議に思っていることがあるからです。それは、あなたの論文におけるホロコーストという強烈な文脈を無視して、あなたの「語りのフェティシズム」という概念が、ジョン・ブリーンによって、ホロコーストにまったくふれることなく紹介されているということです。そうしないで、彼はフランスの博物館の失敗を、あなたの論文に言及する際の例に挙げています。
by nitta_hitoshi | 2013-02-06 22:06 | 英訳原文
 平成23年2月4日午後7時30分

1、あなたはフランス人ですか。
ご存じかもしれませんが、ジョン・ブリーンという著名なイギリス人の神道研究者がいます。彼は自らの本の中で、「エリック・サントナーのようなフランス人批評家」という言い方で、あなたをフランス人の批評家だと言っています。彼は、あなたが戦後フランスの博物館について書いていて、それらは敗北・占領・協力という戦争体験によるトラウマを抑圧しているという意味で失敗していると、あなたが述べていると言っています。ジョン・プリーンは、あなたの有名な「語りのフェティシズム」という概念を、日本の靖国神社の問題に当てはめようと試みています。ジュン・ブリーンは、あなたをフランス人批評家だと言っていますが、それは本当でしょうか、それとも間違いでしょうか。あなたはフランス人ですか。
by nitta_hitoshi | 2013-02-06 00:46 | 英訳原文
 他人の業績の中身を創作して自分の立論の根拠とするなどということは信じられない。もしかしたら、サントナー氏は「History beyond the pleasure principle」以外の論文でフランスの戦争記念施設について書いていて、ブリーン教授はその論文と勘違いして「History beyond the pleasure principle」を注で挙げてしまったのではないか。そう考えて、友人を介してサントナー氏自身に質してみた。
by nitta_hitoshi | 2013-02-04 21:07 | 英訳原文
 ところが、先の記述の中でサントナー氏の論文内容と合致するのは、サントナー氏が「語りのフェティシズム」という術語を用いているという部分だけで、あとは全てブリーン教授の創作なのである。サントナー氏はフランス人ではないし、ブリーン教授が注でサントナー氏の業績として挙げている「History beyond the pleasure principle」(二八四頁)という論文も、フランスの戦争記念施設の研究ではなく、ホロコースト以後におけるドイツの言説の研究なのである。
by nitta_hitoshi | 2013-02-03 20:28 | 英訳原文
二、エリック・サントナー氏の論文内容の創作

 ブリーン教授の方法論的問題点を最も如実に示しているのが、「付論」で展開されているエリック・サントナー氏の業績についての「語り」である。ブリーン教授は靖国神社が語る戦争記憶を評価する基準としてサントナー氏の業績を持ちだし、次のように書いている。

「フランスの歴史家エリック・サントナーの戦争記憶研究が重要な手がかりを与えてくれるように思う。サントナーの研究はフランスで戦後間もなく建てられた博物館、記念施設を主題とする。ドゴール派が建てた博物館もあれば共産党が建てた記念施設もあるが、共通する特徴は、フランスの戦争体験が生産した「トラウマ」、つまり、敗北、占領それに協力(コラボレーション)という精神的外傷を抑圧する働きをする、と彼は言う。サントナーは歴史的トラウマの痛みを受け入れることを拒む、あるいは受け入れることができないのは、戦後のフランスばかりではもちろんなく、多くの戦後社会がある程度共有する現象だとする。戦争記憶が耐えるにはあまりに痛すぎるためそれを抑圧し、抑圧するための記憶戦略を演じる、という。「神話作成」であるこの記憶戦略を、サントナーは「語りのフェティシズム」と名づける」(二七九ー二八○頁)

 ブリーン教授に言わせると、靖国神社の語る歴史は「まさにサントナー氏のいうところの「語りのフェティシズム」の範疇に入る」(二八○頁)。
by nitta_hitoshi | 2013-02-01 23:47 | 英訳原文