新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi

2012年 05月 06日 ( 1 )

 高森さんが決して言及しようとしない葦津珍彦氏の天照大御神論を紹介します。

「至高至貴の女神一柱が、皇室の血縁の最初の祖といふのはロジカルでない。/アニミズムの信に戻るべきである。人間がこの世に生まれるのは、生理的には父母によって生まれるのであるが、その根底には神霊の働きがある。神霊によって生まれるとの信は、神道の根本である。人間が生まれるのは神霊によるし、人間の精神的祖は、その神であることを信じてゐる。後世でも、神話の神々を氏神とし、自分をその子孫であり、氏子とする信仰は生きてゐる。生理的には人間父母の子であるが、信仰的には神話の神を父母とし、祖として生まれたとの信である。その信がなくては、日本の神道も神国思想も成立しない。/皇祖天照大御神は、正に信仰上の皇室の祖であり、神話の神であってただの生理的人間ではない。だから神宮があっても、生理的人間歿後の御陵がない。」(『葦津珍彦選集(一)』p293)

 学者としての高森さんに質問です。

葦津先生が生きておられたら、「天照大神はが“女神”であることを思えば、皇統の始まりが“女系”であったと申してもよい」という議論は、霊的・精神的祖と肉体的・生理的祖とを混同した「ロジカルでない」議論として否定されるとは思いませんか。
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by nitta_hitoshi | 2012-05-06 16:08 | 女系天皇(主に高森さんへの問い)