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新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi

2010年 08月 28日 ( 1 )

 シナ男系絶対主義者=クレムリン小林さんは、『サピオ』平成21年8月26日号74頁では次のように書いていました。
「わしはこのXY染色体の話には拒否感がある。あまりにも生物学的な根拠すぎて、畏れ多い、不敬だと感じるのだ」
「『天壌無窮の神勅』を知らないから神武天皇のXY染色体なんて、とことん人間くさい合理主義を持ち出して不敬と思わぬのでは?」
 つまり、この時は、皇統を語るのに生物学を持ち出すのは「畏れ多い」「不敬」だと言っていたわけです。

 ところが、『サピオ』平成22年5月12日号では、「畏れ多い」「不敬」だとの感覚はどこかへ消えてしまって、福岡伸一氏の著書に依拠して、生物学の観点から徹底的に皇統を論じています。例えば、
「歴代天皇の中にY染色体のない男性だっていたかもしれない」(72頁)
「オス(男)なんてものは、メス(女)の遺伝子を他のメスのところへ伝達する『使い走り』にすぎないのだよ、男系絶対主義の諸君!」(73頁)
「男はできそこない! 女性こそは完全な生物! やっぱりか~つ!」「Y染色体論は生物学的に完全に崩壊している!」「女性天皇、女系天皇は、不完全な天皇では全然ないのだ!」(74頁)

 「Y染色体」論を批判する根拠が見つからないときには、生物学を持ち出すのは「畏れ多い」「不敬」だとの感覚を持ち出してきて否定し、論拠が見つかったと思えば、「畏れ多い」「不敬」だとの感覚は無視して徹底して生物学的に論じる。
 こういうように自分に有利か不利かで基準を変える論法を目の当たりにすると、「わしは勝ち負けよりも真理に忠実でありたい」(『サピオ』平成22年8月4日号60頁)というのは、やはり、読者を欺くペテンでしかないように思えてしまいます。

○ちょっと補足
 『サピオ』9月8日号55頁と『wILL』10月号196頁で「勝負がついた」と繰り返しています。「わしは勝ち負けよりも真理に忠実でありたい」(『サピオ』8月4日号60頁)といいながら、かなり勝負にこだわっているのが見え見えで面白いですね。
 小林さんというのは、「編曲者」なんでしょうね。しっかりした基本文献とアドバイザーがいれば、いいアレンジができる。しかし、一人でやろうとすると初歩的なミスを犯してしまう。「追撃編」の失敗は、その辺が原因かもしれません。
by nitta_hitoshi | 2010-08-28 08:09 | 小林よしのりさん批判