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新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi
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2007年 01月 26日 ( 1 )

[「神社新報」平成16年2月16日]


 すでに二月二日の本紙上で報道されている通り、私と松浦光修氏は、今年度の大学入試センター試験の問題についての質問状を、大学の事務局を通じてセンターに提出した。先頃、それについての回答があり、その趣旨は、世界史については“大半の現行教科書に載っているので問題はない”、日本史と現代社会については“現在検討中で、後日回答する”というものだった。

 回答についての私の具体的反論は、「新しい歴史教科書をつくる会」のホームページに載せたのでそちらを御覧いただくとして、本稿ではこの問題の本質を、私がどのように見ているかについて述べてみたい。それを端的に言えば、体制内に入り込んだサヨク分子による、反国家・反伝統思想の「上からの強制」ということになる。

○権力に寄生する文化マルキスト

 下からの革命路線を抛棄して、体制に寄生し、権力をつかって、反国家・反伝統思想を押しつける人々を「文化マルキスト」と呼ぶらしい。このような人々の暗躍は、夫婦別姓、外国人地方参政権、として男女共同参画などの問題を通じて、ようやく世間に知られるようになってきた。
 そのような視点で捉えてみれば、教科書などは、戦後一貫して文化マルキストの最高の活躍場所だった。ところが、高校歴史教科書『最新日本史』(明成社)や中学校の『新しい歴史教科書』『新しい公民教科書』(扶桑社)の出現によって、保守の巻き返しがはじまり、やりたい放題というわけにはいかなくなってきた。
 そこで目をつけたのが、受験生にとっては教科書以上に絶対的な存在である「入試」を利用するという手段らしい。
 一旦、入試問題にすることに成功すれば、自己保身を本質とする官僚が守ってくれる。そして、“入試に対応できる”ということを至上命題とする教科書会社は、かならず、その項目(たとえば「強制連行」)を載せざるをえなくなる。つまり、入試→教科書→入試→教科書という悪循環のサイクルを構築することができるわけだ。それだけではない。一旦出された問題は、「過去問」という形で、センター試験を目指す将来の受験生たちを延々と拘束し続けることができる。

○教科書内容の徹底的調査を

 この悪循環を阻止するためにはどうするか。一つは、“教科書に出ている”という事が正当化の絶対的な根拠とされている以上、改めて、現在使用されている小中高校の教科書の内容を、採択率や頻度も含めて徹底的に調査し、その実態を正確につかむことが必要だろう。これについては、残念ながら、現在のところ、中学校の歴史・公民について詳しい調査が行われている(三浦朱門編著『教科書改善白書』小学館文庫)以外は、高校の家庭科、政治経済、国語といった教科書の問題点が部分的に指摘されているにすぎない。
 特に、今回、私達が指摘した「現代社会」は、まったく現代のことだけを扱っている教科書だけに問題が多いのではないかと予想される。

○センター入試の透明性を高めよ

 もう一つの対策は、センター入試の透明性を高めることである。具体的には、次の三点を公開させる必要があるだろう。①入試問題作成者の選定基準やその手続き、②入試問題作成の基準やその手続き、③作成された入試問題検討を検討する基準やその手続き。
 サヨクが寄生しやすい場所というのは、税金で維持されて潰れることがなく、閉鎖性が高くて、権力を握っている、という共通性がある。だからこそ、国民の目に常にさらされている、という状態にする必要があるのである。
by nitta_hitoshi | 2007-01-26 22:39 | 新聞