新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

女系天皇論の非論理性・非歴史性・非倫理性(20)

③容易に反駁できる粗雑な論理(2)

田中卓氏は「古事記の方が日本書紀より八年早く成立していることを考えると、女性優位時代の名残の一面が古事記に示されているのではないか」(『わしズム』30号34-35頁)と言われています。高森さんも「シナ男系主義の影響下で編修された『日本書紀』」(『歴史で読み解く女性天皇』152頁)と書いていますので、『古事記』には、女性優位時代の名残があるという田中氏の考えに賛成なのでしょう。

そこで、久しぶりに学者としての高森さんに質問です。

① 高森さんが言うように「皇室の祖先神イコール天照大神[女性神]という捉え方が、古くから動かしがたいものとして定着していた」とすれば、当然に『古事記』においてこそ天照大神は「皇祖」と書かれていなければなりません。ところが、実際には、「皇祖天照大神」という言葉が出てくるのは、『日本書紀』の方で、『古事記』には全くそういう言葉は出てきません。これはどうしたことでしょうか。

② 「皇祖神」などという抽象概念は、そんなに古いものではなく、むしろシナ思想の影響を受けてからのもの(あるいは、シナ人に対する説明用に付加された言葉や概念)なのではありませんか。
[PR]
by nitta_hitoshi | 2012-06-02 09:49 | 女系天皇(主に高森さんへの問い)