新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi
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女系天皇論の非論理性・非倫理性(9)

 高森さんは、著書『はじめて読む「日本の神話」』(展転社、平成12年)の中で、天照大神とスサノオノミコトの「誓約」について、天照大神は当初は未熟・未完成な「できそこない」であったので、高天原に昇ってきた弟の心情を理解できず、あまつさえ、根強い不信感から「うけひ」のルールを後から変更して、「スサノオノミコトが生んだ五男神は私の持ち物から出現したから私の子」(81頁)だと宣言し、潔白だったスサノオノミコトの怒りをかってしまったと書いています。

その解説の中で、高森さんは「スサノオノミコトが大神から渡された八坂瓊五百箇御統をやはり聖なる井戸で振りすすぎ、がりがり噛んで正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊をはじめとする五男神を化生します。『正哉吾勝勝速日』(『紀』の表現。『記』では正勝吾勝・・・)というのは、ウケヒにおける勝利、つまり今の場合、スサノオノミコトの潔白が証明されたことを表現するものです」(81頁)と書いています。つまり、五男神は本来スサノオノミコトが生んだ子供達だったと言っているわけです。

そこで、例によって学者としての高森さんに質問です。いままで、何回訊ねても、頬っかむりして、答えていただけなかった質問です。

①あなたの説では、正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊は、「スサノオノミコトが生んだ」のですから、スサノオノミコトを父とする男系の神ということになりますよね。

②そうすると、田中卓氏の「天照大神はが“女神”であることを思えば、皇統の始まりが“女系”であったと申してもよい」という議論を、あなたは肯定できませんよね。
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by nitta_hitoshi | 2012-05-11 20:23 | 女系天皇(主に高森さんへの問い)