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新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi
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小林よしのり氏“公認”「ゴーマニスト」宣言(131)

◎これがゴーマニストの終わり方、劇的ではなく、情けなく終わる。 

小林さんは『サピオ』平成11月10日号で57頁で「決して不勉強な男系論者が妄信するような「2600年間、一貫して男系を尊重してきた」なんて単純な話ではない」(同57頁)と主張して、その根拠として、次のように述べています。

 雄略天皇が「皇位継承のライバルとなる兄二人、いとこ三人をことごとく殺した」のは「天皇の后妃たちの「実家」である豪族間の争い」が原因であり、こここから「この頃の皇族は「女系」の帰属意識の方が強く、「男系」の結合は極めて脆弱だったのだ」(同57頁)

 ここでも例の「すり替え」と「ペテン」の論法が用いられています。

①.皇位継承の「原則」をめぐる議論が、皇位継承争いの「原因」をめぐる議論にすり替えられています。皇位継承争いの原因が「女系」意識の強固さにあることをいくら主張しても、それによって、皇位継承の原則が証明されたことにはなりません。

②.雄略天皇が殺した「皇位継承のライバル」がすべて男性であったことが、むしろ、皇位継承の原則が「男系」であったことを証明しています。

○補足

 『国民新聞』10月25日号の「わしは『万策尽きれば女系も認める』という穏健的な男系論者の方々には敵意を感じてはいません。わし自身、以前はその意見だったからです。そしてなぜわしが転向したかというと、いろいろ調べてみて『もう万策は尽きている』と分かったからです。」との小林さんの発言は、何度も言いますが、驚くべき発言です。

 彼自身が「女系天皇容認」に「転向」した真の理由は「もう万策は尽きている」と思ったからだと告白しているわけですから、彼がこれまで唱えてきた女系天皇を正当化するために唱えてきた言説はすべて、「やけっぱち」から生まれた「屁理屈」(スカンク理論?)だったということになります。

 ということは、彼が『サピオ』平成22年6月23日号で、「『女系』天皇を否定してきた理由は、紛れもなく『男尊女卑の国民感情』のせいである」(59頁)と言い出したのも、「養老継嗣令」で「法的にも女系継承が認められていた」(66頁)と言い出したのも、「やけっぱち」から生まれた「屁理屈」(スカンク理論?)であり、櫻井よしこ氏や大原康男氏を宇宙人と手を繋がせて描いたり、青年将校の服を着せたりして貶めたのは「やけっぱち」から生まれた「誹謗中傷」(スカンク攻撃?)だったことになります。
by nitta_hitoshi | 2010-11-23 06:51 | 小林よしのりさん批判