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新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi
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小林よしのり氏“公認”「ゴーマニスト」宣言(105)

 小林さんは、『サピオ』3月31日号で「昭和22年(1947)年に皇族を離れ、民間人となった11宮家は全て、600年以上前の南北朝時代に創設された『伏見宮』の系統である」(56頁)、「600年も遡っていいのなら、800年だっていいだろう。源氏の子孫だって、平氏、橘氏の子孫だっていいだろう」(57頁)と書いています。

 ところが、その600年間の内、GHQによって強制的に臣籍降下させられるまでの537年間、旧宮家は「親王家」として皇位継承権を認められていました。なぜ彼はこの事実を意図的に無視するのでしょうか。

 小林さん自らは、1292年も前に作られ、一度も適用されなかった「養老継嗣令」の「女帝の子もまた同じ」という「注」を根拠にして女系天皇を正当化しようとしています。この「養老継嗣令」は最も遅く考えても、明治22〈1889〉年の「皇室典範」によって廃止されました。つまり、どんなに遅く見ても121年前には失効しているのです。その規定を持ち出して、歴史上一度も例のない女系天皇を正当化しようとするのは、それこそ「ムチャクチャ不自然」ではないでしょうか。
 その小林さんに、たった63年前まで、成立から537年間も、名実とともに皇位継承権を有していた旧宮家の方々の皇籍取得を批判する資格があるのでしょうか。

○単なる「つぶやき」
 最近の彼の政治家への摺り寄りを見ると、「孤高のゴーマニスト」から「一人ぼっちのよしりん」へ、という感じがします。必死で仲間を捜している姿は痛々しくさえ感じられます。
by nitta_hitoshi | 2010-09-14 22:19 | 小林よしのりさん批判