新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi
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小林よしのり氏“公認”「ゴーマニスト」宣言(49)

ごーまんかまさせていただきます。

⑤.「もし天皇が憲法改正反対を明言なさったら、わしは逆賊になる!」(『天皇論』366頁)という記述は、自ら高唱する「承詔必謹」に明確に反していますので、『天皇論』のリコールを求めます。 
これを誠実に実行できるかどうかで、小林さんの「承詔必謹」が本物か、偽物か、つまみ食いか、面従腹背か、単なる他者支配の手段か、単なる生業の手段か、確認できるでしょう。

19.読者を欺こうとしたら降格! つづき

 「アメノオシホミミは誰が生んだのか」という議論の前提を確認しておきたいと思います。

 この議論は、肉体をもつ人間の血縁関係を神々に当てはめても意味がないという立場の方には無用の議論です。そして、この立場は、一つの見識として十分に成り立つものだと思います。この立場に立った場合には、当然に、皇統は神武天皇から始まり、一貫して男系だったということになります。

 もう一つの立場は、人間の血縁関係を(象徴的に?)神々にも当てはめて考えることで、神代と人代を一体的に理解しようとする立場です。

 「天照大神は女性なのだから、皇統は元々女系だったとも言える」という主張は、後者の立場から出てきたものです。ならば、「生んだ」「生まれた」という人間の血縁関係を基準にすれば、スサノオとオシホミミは当然に親子です。人間の世界では、誰かが「彼は私の子だ」と言葉で宣言したからといって、事実に基づく血縁関係が消滅したり、変質したりすることはありません。したがって、人間の血縁関係を神々に当てはめるという立場に立つ限りは、スサノオとオシホミミの親子関係は否定しようがありません。

 小林さんの議論の本質的な問題点は、天照大神については、「女性」という人間的な基準で論じておきながら、スサノオとオシホミミとの関係については、天照大神の言葉や、天照大神が皇祖「神」とされたきたという別の基準を持ち出して(別の基準にすり替えて)、人間的な基準からは否定しようのない親子関係を無視していることです

 私が、小林さんとの議論で一貫して主張していることは「自分が持ち出した基準に忠実であれ! ダブル・スタンダードでごまかすな!」ということです。

 最後に、いま一度、私の主張を確認しておきます。
 ①.人間の血縁関係を神々に当てはめて考えないのであれば、神話を皇統問題の根拠とすることはできず、神武天皇以来の歴史に基づいて論ずる以外にはない。
 ②.人間の血縁関係を神々にも当てはめて考えるのであれば、イザナギ→スサノオ→オシホミミという男系の血統関係を否定することはできない。
 ③.したがって、どちらの立場に立っても結論は同じで、皇統は男系で一貫している。

○単なる「つぶやき」
 小林さんの論法を見ていて、「やばい!」と思えば、わざと論点をずらして、論争が噛み合わないようにもっていくという手もあるのだな、と気づきました。ただ、それは自分の体面を保つためには良い方法かもしれませんが、論争を成果の少ないものにしてしまう可能性が高いでしょうね。
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by nitta_hitoshi | 2010-07-07 21:29 | 小林よしのりさん批判