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新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi
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小林よしのり氏“公認”「ゴーマニスト」宣言・番外編2

『サピオ』6月23日号の欄外で、小林さんはこんなことを書いています。
「新田均はわしに追い詰められて、ついに『皇祖神はスサノオノミコトだ』とまで言い出した。皇統譜を否定したのだ。オウム真理教が追い詰められて地下鉄にサリンまいたようなもの。カルトは結局こうなるのだよ。」

 これはチャンネル桜での私の発言を捉えていったものでしょうが(5月24日放送)、事実に反します。私は次のように言いました。

《天照大神との誓約において、スサノオノミコトが五男神を生んだという高森さんやよしりんの説(『わしズム』平成15年2月27日号10頁と31頁)に従えば、スサノオノミコトは当然に「皇祖神」ということになります。したがって、「皇祖神は誰か」という質問は、神話のプロット(筋書き)にしたがって、高森さんとよしりんに先ずは答えていただくべきものです。
 そして、皇統の源をなす神々を「皇祖神」と呼ぶとすれば、皇祖神はイザナギ・イザナミノミコトなどたくさんいらっしゃるわけですから、スサノオノミコトを皇祖神に含めることも可能だと思います。その皇祖神の中で、葦原中国の「皇位」を定められたという意味で、タカミムスビノミコトや天照大神は特別な存在で、他の神とは区別されて「天祖」と呼ばれていました。
 これを「皇位」ではなく、「皇統」という観点からみれば、天照大神は「皇位」の源ではあっても、「皇統」の唯一の源ではなく、弟の子供達を養子にしたという意味で、むしろ間接的です。
 専門家の高森さんは、その辺が分かっているから、「皇位の根源として天照大神が位置づけられていた」(『サピオ』4月14・21号72頁)という言い方をしていて、決して、「皇統の根源」とは言っていないのです。》

それにしても、私の発言を地下鉄サリン事件に例えるとは! 驚きです。
あの事件の被害者や遺族のことを考えたら、とても使えるような比喩ではないと思うのですが・・・・。

あまりにも飛躍した表現や強烈すぎる比喩は、むしろ説得力を低下させてしまう好例と言えます。
by nitta_hitoshi | 2010-06-10 06:30 | 小林よしのりさん批判