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by nitta_hitoshi
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小林よしのり氏“公認”「ゴーマニスト」宣言(18)

 ゴーマニスト「降格」準則

7.歴史の「読解力」を失ったら降格!

 小林さんは、旧宮家の方々の皇籍取得に反対する理由として「男系の血を繋ぐということは、つまり600年も遡ったバイパス手術を行なって、国民(一般大衆)を皇族にするという、歴史上空前の『君臣の分義』の破壊行為なのだ!」「ムチャクチャ不自然!」(『サピオ』平成22年3月31日号56頁)といっていますが、歴史の「読解力がない!」ですね。

 伏見宮の系統の創設は、たしかに600年遡りますが、その時に臣籍降下したわけではなく、その後、敗戦まで5百数十年以上もずっと皇位継承権を認められてきたわけですから、「600年も遡ったバイパス手術を行なって、国民(一般大衆)を皇族にする」などということではありません。

 そして、敗戦による臣籍降下の強制がなければ、今でも皇位継承権をもっておられたはずです(「皇族降下準則」が伏見宮家の排除の根拠にならないことについては『正論』6月号163-165頁)。その場合、伏見宮系への皇位継承という事態が生じたとしても、600年の遡及を理由に皇位継承に反対するものなどいなかったでしょう。

 したがって、「君臣の分義」を問題とするにしても、その出発点は皇位継承権を認められていた宮家が占領政策によって降下させられた時点になるわけで、「考慮すべき時間は600年ではなく、63年だ!」 これが、多少とも、歴史を読み説く力のあるものならば、「ムチャクチャ自然」に到達する結論でしょう。
by nitta_hitoshi | 2010-06-04 08:33 | 小林よしのりさん批判