新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi
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2010年 06月 05日 ( 1 )

 ゴーマニスト「降格」準則

   ちょっともどって

4.話をすり替えて逃げたら降格!

 私は『正論』6月号で「神話からの連続性という悠久の観点からすれば、六百年などという有限の時間は問題にならない。まして、旧宮家が臣籍降下したのは、わずか六十三年前のことにすぎない」と書きました。

 すると、小林さんは「600年離れていいのなら、800年でも1000年でも2600年でもいい。誰でもいいということになってしまう。国民のほとんどは神武天皇の血を継いでいる。君臣の分義は厳かに守らなければならない。ごちゃごちゃにしたら歯止めがかからない」(「核心を語る」5ロール目の2分40秒以降)と、ご~まんかまされましたが、まさに、話をゴチャゴチャにした逃げの言説です。

 まず、現在の議論において皇籍取得の対象とされている方々は、63年前に「不自然に」臣籍降下させられた(=皇位継承資格を奪われた)方々の子孫に限られているわけですから、「歯止めがかからない」などということはありません。

 次に、「日本の『皇道』は万世一系、神話からの連続性によってのみ成り立つのだ!」(『天皇論』180頁)と言ったのは、小林さん自身です。この主張に従えば、神話からの皇統の連続性が確認できるならば、600年離れても、800年でも、1000年でも、2600年でもいい、ということになるのではありませんか。

 ちなみに、『天皇論』180頁の絵では「なんと、皇統が伊弉諾尊と伊弉諾尊から始まっています?!」。
 『サピオ』平成22年5月12号で、小林さんは「彼ら[男系主義者]はイザナギやスサノオを『皇祖神』だと思っているらしい」(70頁)とすすり泣き、「皇統のいろはも知らぬ男系絶対主義者のために当たり前のことを言わねばならないのか・・・」「皇祖神は天照大神です!!」「現在の天皇につながる皇統は、天照大神の『天壌無窮の神勅』によって始まったのだ!」と泣き叫んでおられますが、これはいったいどうしたことでしょうか?

 最後に、「国民のほとんどは神武天皇の血を継いでいる」というのは、いったいどのようなデータを根拠にした「断定」なのでしょうか。「憶測」ではものを言わないという小林さんには、是非、根拠を示していただきたいと思います。
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by nitta_hitoshi | 2010-06-05 08:27 | 小林よしのりさん批判