新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

女系天皇論の非論理性・非歴史性・非倫理性(1)

 「ゴー宣言ネット道場」を久しぶりに開きました。その【提言 女性宮家創設は皇統維新である】を見て、『わしズム』第30号で、小林さんたちが「女性宮家」の創設を必死になって訴えはじめた理由が理解できました。旧宮家男子の皇籍取得を阻止するために強調してきた「君臣の分義」が、自分たちの首を締め始めたからです。

【提言】の12分あたりで、高森さんは次のように言っています。「清子内親王殿下が黒田家に嫁がれた。それでも、准皇族としての地位を与えて、皇族の御公務の一端を担っていただいてはどうかという議論が出始めている。これはまさに君臣の別を踏みにじる議論です。はっきり言って。眞子さま、佳子さまが民間に降れても、どんどん御公務をやっていだければいいじゃないか。これは君臣の別を危うくする議論です」

君臣の分義を強調しすぎた付けが回ってきて、女性皇族が一旦民間に降られてしまえば、その方々を女性宮家の候補者とすることは勿論、御公務を担っていただくことさえ、論理的にというよりも、倫理的に主張できなくなってしまいました。したがって、女性皇族が結婚適齢期を迎えられるという事態に遭遇してあせっているわけです。

それにしても、高森明勅氏の論理は、二点においてめちゃくちゃです。

①女性皇族が結婚した後でも皇族としての公務を続けられるようにしようという議論は「旧皇室典範」の第44条「皇族女子ノ臣籍ニ嫁シタル者ハ皇族ノ列ニ在ラス。但シ特旨ニ依リ仍内親王女王ノ称ヲ有セシムルコトアルヘシ」を根拠にしています。したがって、高森氏の議論は、勅裁を受けて制定された旧皇室典範に対して、「君臣の別を踏みにじる」条項を含んでいたと言っているのと同じなのです。

②「旧皇室典範」の第44条については、このように否定しておきながら、高森氏は、【提言】の10分30秒あたりで、“皇室に嫁いだ民間女性が皇族とされるようになったのは明治以降にすぎない。それが今では違和感なく受け入れられている。したがって、男子が婿として皇族になっても、やがて違和感なく受け入れられるようになる”という趣旨の発言をしています。おなじく旧皇室典範からはじまったことでも、自分の結論に都合の悪いものは否定し、都合のよいものは肯定する、まさに、つまみ食い、ご都合主義です。
この批判に、高森さんは、どう答えられますか?
[PR]
by nitta_hitoshi | 2012-05-03 18:29 | 女系天皇(主に高森さんへの問い)