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新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi
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小林よしのり氏“公認”「ゴーマニスト」宣言(101)

 小林さんによれば、田中卓先生の前では「借りてきた猫のように萎縮してしまう」(『サピオ』平成21年8月26日号73頁)という高森明勅氏は、小林さんが『天皇論』に「元々、天照大神は女性神である。ならば日本の天皇は女系だったと考えることもできる」(345頁)と書いた原稿を見せたところ、「ここまで描いていいんです?」(『サピオ』平成22年3月10日号59頁)、「命がけの論争になりますよ」(同60頁)と言ったそうです。

 私が不思議なのは、高森さんは、何故、その時「この主張は、オシホミミノ尊を素戔嗚尊の子であるとする私の説とは合いません。その矛盾を突かれることになりますよ」と言わなかったのでしょうか。

 それは、小林さんの性格をよく把握していて、こういう言い方をすれば、女系派に引き込めるという高森さんなりの計算があったからではないか、と私は思っています。

○ちょっと補足
 成文法絶対主義者・成文法固執主義者=小林さんは、「そもそも古来、日本には皇位継承に関する成文法は存在しなかった」「実に融通無碍、柔軟に皇位継承が行われててきたのが実情で、皇位継承は男系に限るなどという法が作られたことはなかったのである!」(『サピオ』9月29日号55頁)と書いています。
 彼の言っていることは、「人が気付くまで自然界に法則はなかった」「誰かが発見するまで言語に文法はなかった」というのと同じです。
 彼の論法に習えば、「“日本の国語は日本語である”という法律はないのだから、日本の国語は融通無碍で、日本語に限られていない。現に日本で英語を話している者もいる」ということも可能でしょう。
 そういえば、国旗国歌法が出来る前、「法律で決まっていないのだから、国歌が日の丸で、国歌が君が代だというのは根拠がない」と言っていた人々がいましたね。
 「常識や伝統は、当たり前すぎて、かえって書かれない。誰もが分かっていることだから、そもそも書く必要などなかった」ということが分からない非常識な人には困ったものです。 アンビリーバブル! イギリス人びっくり!!

○単なる「つぶやき」
 57にもなって、まだまだ「成長」している、なんていうのは「未熟」な証拠。「女にもてる」なんていうのは「家庭が不幸」な証拠。そう受け取られても仕方のない告白をしているにもかかわらず、その恥ずかしさに気付がないでいられるのは、ある意味では幸せな才能なのかもしれません。
by nitta_hitoshi | 2010-09-10 21:06 | 小林よしのりさん批判