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新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi
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小林よしのり氏“公認”「ゴーマニスト」宣言(90)

 シナ男系絶対主義者=クレムリン小林さんは、『サピオ』平成21年11月25日号61頁で「皇室典範に関する有識者会議」の報告書に対して「保守派総動員の猛烈な反対運動が巻き起こった」と書いた後、「しかし、小泉が皇室典範改正法案提出を明言した翌月、秋篠宮紀子さまがご懐妊。そして41年ぶりの男系男子皇族となる悠仁親王殿下の誕生で一転、皇室典範改正問題は棚上げになった」と言っていました。
 つまり、保守派総動員の反対運動があったにも関わらず、小泉首相は皇室典範改正法案提出を「明言」し、それが「棚上げ」となったのは、「41年ぶりの男系男子皇族となる悠仁親王殿下の誕生」による「一転」だったと言っていたわけです。

 ところが、同じことを私がチャンネル桜の討論で言ったところ、『サピオ』平成22年6月9日号の67-68頁で、次のように反論してきたのです。
「もう少しで実現するはずだった皇室典範改正を、運動で叩き潰したのが男系固執主義のカルト信者たちだ」
「皇室典範改正が完全に沙汰やみになってしまったのは、こんなに反対が多い厄介ごとは、もう止めておこうと小泉が思ってしまったからではないか!」
皇室典範改正を力ずくで潰したのは、紛れもなく男系信者どもだ」

 議論に勝つためなら、自説も否定するということでしょうか。いずれにしても、単行本では整合性をつけて欲しいですね。ついでに、「わしは勝ち負けよりも真理に忠実でありたい」(『サピオ』平成22年8月4日号60頁)と言っておられたこともお忘れなく。

○ちょっと補足
 小林さんは『サピオ』9月8日号55頁で「最近、『もう皇統問題の議論は勝負がついたなじゃないか』とあちこちの編集者から言われる」と書いて、得意になっています。今まで儲けさせてもらったり、親しかったりする編集者なら、「先生、もうボロボロですから、止めた方がいいんじゃないですか」なんて言えないから、そういう遠回しな言い方をするのだろう。そう推測するのが大人なのですが、そういう言葉の裏が読めない、純粋まっすぐな小林さんて、私は嫌いじゃありません。
by nitta_hitoshi | 2010-08-29 07:08 | 小林よしのりさん批判