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新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi
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小林よしのり氏“公認”「ゴーマニスト」宣言(56)

ゴーマニスト降格準則

25.苦し紛れに自己否定に陥ったら降格!

 シナ男系絶対主義者=クレムリン小林さんは、女系公認論の最後の拠り所を「天皇には姓がなかった」というところに求めたようです。

「シナの皇帝もそれぞれ姓を持ち、王朝が替わるたびに皇帝の姓が易わった。これを『易姓革命』という」(『サピオ』8月4日号65頁)
「これが重要なのだが、日本では『姓』は天皇が下賜するものとされ、天皇には姓はない!」(同66頁)
「もともと天皇に『姓』はないのだから、[女系になっても]『易姓革命』など起こらない」(同69頁)

 これは恐らく、所功氏の説の承け売りなのだと思いますが、こうやって他人の説を深く考えずに動員することで重大な「否定」に立ち至っていることに、本人が全く気付いていなのはお気の毒です。

 第一の否定は、小さい方で、高森明勅氏の説の否定です。高森説は、皇室には「姓」はなかったが、強固な「姓の観念」は存在したと主張しています(『正論』平成16年7月号)。したがって、小林さんの主張は、高森説を真っ向から否定するものになっています。

 第二の否定は、大きい方で、小林さん自身が主張している「シナ男系主義の影響による因習説」の否定です。シナ男系主義の表象である「姓」がないことをもって女系を公認する(=姓の観念の存在を否定する)ということは、そもそも「姓」をもたない天皇はシナ男系主義の圏外にあると認めることです。ということは、この論理に依拠する限り、皇室の男系主義をシナの影響による因習であるという小林説(実は酒井説)は完全に否定されることになります。

○単なる「つぶやき」
 小林さんは私について「あそこまで壊れてるのに放置されたままというのは友達がいないのだろうな」と書いておられます。「壊れてる」かどうかの判断は読者にお任せするとして「友達がいない」というのは当たっています。
 「もう、その辺にしといたら」「勘弁してやれよ」「可哀想だろ」といってくれる友達がいないのです。「ここで手加減しちゃダメだよ」「この際、徹底的にやるべきだね」といって、私が気付かない小林さんの問題点を教えてくれたり、批判の根拠になる資料を送ってくれたり、そんな友達ばかりなのです。
by nitta_hitoshi | 2010-07-15 21:46 | 小林よしのりさん批判