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新田均のコラムブログです


by nitta_hitoshi
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小林よしのり氏“公認”「ゴーマニスト」宣言(52)

ゴーマニスト「降格」準則

21.決定的な証拠を無視したら降格!

 シナ男系主義絶対論者=クレムリン小林さんは、「皇統の正統性を担保する『三種の神器』」(『サピオ』22年7月14日号58頁)を大変重視しておられます。ならば、この中に、ヤマタノオロチの尾からスサノオが取り出して天照大神に献上した「草薙剣」が含まれていることを、どう考えておられるのでしょうか。
 小林さんが「皇統」の正統性を担保していると強調する神器に、スサノウ由来の神器が含まれている。これこそ、スサノオの系統が皇統の中に含まれていることを象徴する決定的な証拠なのではないでしょうか?

 なお、三種の神器には含まれていませんが、『古事記』によれば、天照大神は高天原を統治するにあたって、父のイザナギノミコトから「御頚珠(みくびたま)」を授けられています。『古事記』ではイザナギノミコトが、『日本書紀』では、イザナギノミコトとイザナミノミコトが、天照大神に高天原の統治を命じています。つまり、高天原における天照大神の地位はこの親神に由来しているわけです。

 さらに、『日本書紀』正文によれば、日本の国土を生み終わった後に「天下の主者(あめのしたのきみたるもの)」、つまり、地上の日本国の統治者(=後の天皇)を生むことを意図して、イザナギノミコトとイザナミノミコトは、天照大神、月夜見尊、スサノオノミコトの三貴子を生まれた、とされています。そうなると、皇位・皇統の始源を求めるならば、それはイザナギノミコトとイザナミノミコトであるというのが最も自然で、かつ、神話と歴史とを矛盾無く連続させうる唯一の解釈だと思います。

○単なる「つぶやき」
 小林さんは、秘書やスタッフがこれ以上皇統問題に口を挟むことを禁じたとのことです。賢明な判断だと思います。わたしの批判によく耳を傾けていただいているせいか、反応が早いですね。ただし、だからといって、弾の飛び交う戦場に、覚悟も能力もない人々を援軍として動員してしまった指揮官としての判断ミスが帳消しになるわけではありませんが・・・。
by nitta_hitoshi | 2010-07-11 07:12 | 小林よしのりさん批判